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2017.05の記事一覧

2017.05.29

オーラルフィジシャンセミナーに参加してきました

山形県酒田市で開催された、オーラルフィジシャンセミナーに参加し、3回目の最終回の今回は、患者さん10名の症例発表を行いました。

普段のプレゼンでは、初診から検査、治療終了までの10症例を作ることはなく、検査結果などのデーター分析を行ったりしたので、今までで1番大変なプレゼン作りとなりました。

「永久歯は28本(親知らずが4本生えていると32本)なんだから、患者さんの歯を、80才で28本残せることを目指しなさい。80才で20本ていうのは、手や足の指が足りないのと同じ。」

日本の保険治療で行われる銀歯の被せ物は、7〜10年で再治療に至る可能性が高いというデータがあります。
残念ながら、虫歯になった時に歯科に来院し、歯を詰める・被せるだけの修復治療を3〜4回繰り返して抜歯になるケースが殆どです。

厚生労働省が6年に1度行っている、「歯科疾患実態調査」を見ると、被せ物の治療を行った歯が抜歯されるポイントは45才で、それ以前に治療を繰り返すサイクルに入っている可能性が高いので、80才で28本(全部自分の歯)を目指すには、45才よりももっと早い時期からの「歯を守るためのメインテナンス」が必要となってきます。

一般的に「クリーニング」と呼んでいる、歯のそうじでは、「歯を守るメンテナンス」はできません。

ご自分のお口の中の状態を唾液検査と歯周病の検査を行って、隠れたリスクを知っていただき、ご自分のリスクに合ったメインテナンスを受けて、一緒に8028を目指しましょう。

 

カテゴリー:予防歯科 , 学会

2017.05.25

口腔内写真の練習

歯科衛生士ミーティングの後、全員で口腔内規格写真撮影の練習をしました。
写真を撮影すると、鏡でも見えない歯の裏側まで見えるので、患者さんの歯磨きの苦手な場所がわかります。

写真の撮影は片手で一眼レフを持つため、カメラの重さに慣れるまでが、まずひとつめのハードルです。
ふたつめのハードルは、下の歯の裏側(舌側)を撮影をクリアーすると、自分のクセが出てきます。
自分のクセを見つけて修正すると、誰が撮影しても同じに撮れる口腔内規格写真になります。

コツをつかむと簡単に撮影できるようになります。
ただただ練習するしかないので、今後も勉強会を続けていきます。

カテゴリー:予防歯科 , 院内

2017.05.09

隠れたリスクを見える化する④ 家族で歯科受診のすすめ

ご夫婦の患者さんが、虫歯ができて来院されました。
「とても高い歯磨き剤を使っているのに、何でむし歯ができるのだろう?」と疑問に思われていたので、
「どうしてむし歯ができるのか原因を調べましょう。」と唾液検査をお勧めしました。

むし歯や歯周病は細菌感染であり、歯周病の重症化には、遺伝子も関わっています。
もし、ご自分が歯で困っていたら、ご家族も将来、歯で悩む可能性があります

むし歯と歯周病は原因を知って、しっかりとその原因を除去できれば、予防が可能な病気ですので、
当院では、「隠れている原因(リスク)」を見つけることをおすすめしています。

唾液検査は、まったく痛みがなく、味のしないガムのようなパラフィンワックスを、5分間咬んでいただきます。
①5分間の唾液の量を調べます。(唾液はたくさんの作用があるので、お口の中で、とっても重要な役割を果たしています。)
②プラスチックのスティックで舌の上に落ちたきた、むし歯のきっかけになるミュータンス菌を採取します。
③酸性になったお口の中を唾液が中和させる力がどれくらいあるのか、リトマス試験紙のような色が変色する紙の上に唾液を1滴垂らして5分間の色の変化をみます。
④寒天の培地に唾液をかけて、むし歯の進行させる菌を調べます。

むし歯菌の2種類は、お口と同じ環境で培養しないと結果が出ないので、
結果については、次のお約束の際にお伝えしていきます。

ご夫婦の唾液検査の結果は、また次回。

カテゴリー:予防歯科

2017.05.02

歯磨剤

むし歯の予防にはフッ素が有効ですが、最近テレビのCMで「歯周病予防」「歯周病に効く」をうたっている商品が多く出回っているので、歯周病用の歯磨剤を1,000円以上出して購入されている方が、とっても多くびっくりします。
先日いらしたご夫婦は、2つで10,000円ぐらいの歯磨剤を使っているので、「それを使うより、歯科に来て歯磨きの練習と、磨けない場所を綺麗にしましょう。」というお話をさせていただきました。

むし歯の予防・歯周病の予防にも、「原因除去=プラーク(歯垢)除去」が一番で、歯磨き剤に含まれる成分の強い科学的根拠もないので、高額な歯磨き剤を使う必要はありません。

歯磨き剤も、お口の中の症状に合わせて使い方のコツがありますので、何を選んだらよいのかわからない場合は、どうぞ、ご質問下さい。

お口の中の乾燥に悩まれている場合は、こちらのバトラーSGシリーズがお勧めです。

カテゴリー:予防歯科
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