2017.06.06
むし歯予防デーの日曜日。
井上和さんのプラークコントロール「人間はなぜ歯を磨くのか」セミナーを受講しました。
プラークコントロールとは。
プラークコントロールは、歯に付着したプラーク(歯垢)の量を減らすことです。
プラーク中の細菌が産生する「酸」や「毒素」が虫歯や歯周病の主な原因となるため、プラークコントロールをしっかりと行って細菌の数を減らせば、虫歯や歯周病を予防・改善させることができます。
むし歯と歯周病の原因である、プラークはこのように歯の表面についています。
残念ながらプラークは、こすらないと落ちません。
病気の原因を落とさないと、病気は治りません。
しかも、私たちがお手伝いできるのは、3ヶ月に1度通院していただいている場合、365日のうちの4日。
約1パーセントの時間ですので、残りの99パーセントの時間は患者さんご自身が質の高いプラークコントロールができるようになっていただけるように、歯周治療を行っている時から、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスの練習の時間を多く取らせていただいています。
いろんな道具が使えるようになると、お口の中が必ず変わってきます。
フロスのオススメは、郷ひろみさんも愛用しているという、株式会社オーラルケアのフロアフロス。
唾液を含むと膨らむので、プラークがごっそり取れます。
1度使うと手放せません。
2017.05.29
山形県酒田市で開催された、オーラルフィジシャンセミナーに参加し、3回目の最終回の今回は、患者さん10名の症例発表を行いました。
普段のプレゼンでは、初診から検査、治療終了までの10症例を作ることはなく、検査結果などのデーター分析を行ったりしたので、今までで1番大変なプレゼン作りとなりました。
「永久歯は28本(親知らずが4本生えていると32本)なんだから、患者さんの歯を、80才で28本残せることを目指しなさい。80才で20本ていうのは、手や足の指が足りないのと同じ。」
日本の保険治療で行われる銀歯の被せ物は、7〜10年で再治療に至る可能性が高いというデータがあります。
残念ながら、虫歯になった時に歯科に来院し、歯を詰める・被せるだけの修復治療を3〜4回繰り返して抜歯になるケースが殆どです。
厚生労働省が6年に1度行っている、「歯科疾患実態調査」を見ると、被せ物の治療を行った歯が抜歯されるポイントは45才で、それ以前に治療を繰り返すサイクルに入っている可能性が高いので、80才で28本(全部自分の歯)を目指すには、45才よりももっと早い時期からの「歯を守るためのメインテナンス」が必要となってきます。
一般的に「クリーニング」と呼んでいる、歯のそうじでは、「歯を守るメンテナンス」はできません。
ご自分のお口の中の状態を唾液検査と歯周病の検査を行って、隠れたリスクを知っていただき、ご自分のリスクに合ったメインテナンスを受けて、一緒に8028を目指しましょう。
2017.04.25
先週末は、現在発売中の週間文春。
「歯周病最新対策マニュアル」の著者。
吉野敏明先生の量子物理学を用いた東洋医学と西洋医学の包括的治療」セミナーに参加しました。
西洋医学では、健康か病気のどちらかしかなく、それに加え日本の健康保険の仕組みは、病気になった時に保険料が給付される「疾病給付」なので、病気の人が量産され国民医療費も増加するという現状が起こっています。
ワシントン大学元教授 のロイ・ページ先生は、「う蝕も歯周病も本来まれな疾患」だと言われています。
ただ、むし歯の穴を埋めるだけの対処的な治療だけ行っていると、歯を失うだけでなく、認知症のリスク、寝たきりになるリスクが増加します。
むし歯の穴があく前には、前段階があります。
東洋医学でいう「未病」の状態。
歯の表面から、ミネラル分が抜け出した「脱灰」と呼ばれる状態です。
むし歯になる要因の1つに、食生活がありますが、チョコレートやアメを食べていなくても、炭酸飲料水やカルピスには、大量の砂糖が入っています。
砂糖をたくさん摂っていると、血糖値の上昇が起こり、糖尿病のリスクが上がります。
唾液検査をして、むし歯を避けられる可能性を調べることで、他の隠れている病気も見つけ出すことができるかもしれません。
歯科は、「痛いところ。苦手なところ。」と思われがちですが、定期的なメインテナンスに移行すれば、痛いことは何もありませんので、上手に歯科を利用して下さい。
2016.12.01
尊敬する歯科衛生士の先輩。井上和さんと長野でご開業されている谷口先生のプライベートセミナーに参加しました。
『「治したいてあげたい」やればできる・やらなきゃできない』というテーマのセミナーだったのですが、「治したい」という気持ちをこらえきれず、冒頭から和さんが涙ぐんでのスタートでした。和さんからは、毎日の臨床のヒントをいただきました。
谷口先生の講演は、歯周病の長期の症例をたくさんご紹介いただきました。
谷口先生の医院では、食事指導を行っているそうなのですが、アメリカの虫歯予防システム「CAMBRA」の勉強をしてから、食事について、ほかの生活習慣病を予防するためにも、もう少し勉強していきたいと思っています。
長期で患者さんと向き合える仕事である歯科衛生士の仕事は、とても責任が重大ですが、やりがいのある仕事だと改めて気づかせていただきました。
2016.11.07
「吉野歯科診療所」田中真喜先生からお誘い頂き、歯周病の治療「しみない 麻酔のいらない 歯肉も下がらないSRP 1日マスターセミナー」に参加してきました。
歯周病の専門医である真喜先生、認定歯科衛生士を取得している歯科衛生士のみなさんの、わかりやすく丁寧な講義と実習を受講し、治療の技術をもっと上げたいと思いました。
歯周病は、特別な病気だと思われがちですが、
歯周病は人類史上最も感染者数の多い感染症とされ、ギネス・ワールド・レコーズに載っているのです。
6年に一度行われる歯科疾患実態調査によると、日本においては歯周疾患の目安となる歯周ポケットが4mm以上存在している割合が、平成23年調査では45歳以上の人で約半数に達しており、また、高齢者の歯周疾患患者が増加していることが示されています。
たくさんの全身の病気との関連がある歯周病。
痛みがないので、かかっていることがわかりにくい病気です。
しかし、レントゲンを撮影し、歯周ポケットの検査をすると今の症状や、今後のリスクがわかりますので、ぜひ早いうちからの治療をおすすめします。
2016.10.13
10月に入り、日本デンタルスタッフ学院の「口腔介護アドバイザー」セミナーを受講してまいりました。
認知症の認定看護師である市村美幸先生と、歯科衛生士の田中法子先生の講義と実習がありました。
超高齢化社会を迎えている現在、来院して頂いている患者さんの新しい虫歯と歯周病の発症と重症化を防ぎ、口と全身の健康を維持できるようにすること。
どういう方が病院にいらっしゃっても、対応できる知識とスキルが大切であることを学びました。
最後、受講したみなさんと写真撮影があったのですが、田中先生のプロフェッショナルさを垣間見ることができ、常に「妥協しないこと」を日頃から意識したいと思います。
2016.09.26
フィリップス シンポジウム 2016
医科歯科連携による健康寿命を延ばす トータルケア
地域医療のあり方を見直す。
に参加して参りました。
東京から栃木の病院に勤務した時に、「健康格差」の状態を目の当たりにしたことで、子供から高齢者の方まで年齢や性別を問わず通院していただける歯科が、地域の健康に貢献する役割を担うことが出来ると知り、この清水歯科クリニックブログは、「歯の健康」についての情報を多く発信させて頂いております。
お口の健康が全身の健康寿命に影響を及ぼすので、ご自身の歯の健康を守るために、ぜひ歯科にいらして下さい。
NHKスペシャル 私たちのこれから 健康格差 あなたに忍び寄る危機
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160919