2017.03.18
久しぶりのブログは、自分が健康になるために生活習慣を変えてみた話です。
「人生で初めて、人間ドックで再検査になりました。」という記事をFacebookにアップしたら、
友人や前の勤務先での担当患者さんたちからの反響があったため、詳細を書いてみることにしました。
1年に1度受診している、年明けに行った人間ドックで、「LDLコレステロール値が高い」という結果が出ました。
<1月13日の結果>
HDLコレステロール 66(40〜119)
LDLコレステロール 148(60〜119)
中性脂肪 53(30〜149)
思い当たる原因。
人間ドック1ヶ月前の食事記録(の一部)。
「生活習慣病は生活習慣を変えれば、無駄な治療はいらない」ので、病気を発症させる前に(まだ病名がついていない)、仕事で一緒になる管理栄養士さんや身近にいる専門家に相談し、LDLコレステロールを高くするリスクを減らすために何を行うかを決めました。
「薬は飲みたくない。」「ずっと美味しいものを食べたい。」という気持ちがあり、今、頑張ればどうにかなるからです。
(歯も健康のうちからしっかり自分でお手入れをして、磨けないところだけ歯科で綺麗にすることを続けていけば、入れ歯にならないことがわかっています。お手入れもものすごく簡単で済みます。)
<決めたこと>
①トマトジュースを毎朝飲む(リコピンの吸収率が朝のほうがよいそうです)。
②めかぶやもずく、デトックス系の野菜をたくさん食べる。
③ヨガを習慣化する(年明けから通い始めました)。
<実際行ったこと>
①トマトジュースは、KAGOME 無塩トマトジュースを毎朝出勤前に飲みました。
②サラダのドレッシングの代わりに、めかぶかもずくを食べる。
③ヨガを習慣化する。通っているヨガスクールが行っていた30DAYS CHALLENGEにエントリーしました。
1ヶ月後、どうなったかは次回のブログで。
2016.12.22
理事長の清水先生、日暮里の分院長小倉先生、歯科衛生士の上田さん、桑田さんと山形県酒田市の日吉歯科診療所の「オーラルフィジシャンセミナー」に参加しました。
NHKプロフェッショナル『仕事の流儀』、テレビ東京『カンブリア宮殿』にご出演された熊谷崇先生から2日間、医療哲学を学びました。
オーラルフィジシャンとは、「口腔二大疾患である齲蝕と歯周病に対して、検査に基づいて治療計画を立て、患者さんの口腔内を生涯に渡って、疾患の発症と再発を予防する人材(Oral Physician)」(日吉歯科HPより)のことです。
お口の中の環境を整えずに、ただ虫歯の穴を詰めるだけでは、何も問題を解決したことにはなりません。
虫歯や歯周病の原因となるプラーク(細菌)を、ご自身でもきちんと除去できるように歯ブラシと歯と歯の間のお掃除の仕方を練習したり、虫歯と歯周病を悪化させるリスク要因を調べて、リスクを取り除いたりすることで、新しい虫歯の発生や進行・歯周病の悪化を防ぐことができます。
保険のルールがあり、「ただ穴を埋めるだけ」の治療に比べると治療回数が増えてしまいますが、自分のお口の中のリスクを知り、健康な状態を維持するために歯科に通院すると、ご自身の歯を残すことができると研究でわかっています。
4年前の修行の時、NHKプロフェッショナルの撮影時、今回で3回目のオーラルフィジシャンセミナーですが、毎回内容が更新され、常に熊谷先生によるイノベーションが行われていることを身をもって体感しています。
命の寿命と歯の寿命を逆転させ、健康寿命を延ばすことができるクリニックになるよう、スタッフ一同頑張ります。
2016.11.21
昨日は、アメリカの65校の歯科大学のうち40校が導入している、リスク評価を行い虫歯の予防をするシステム『CAMBRA 』を、ご自身のクリニックで活用し診療を行っているキムクーチ先生の講演を聴きに行きました。
ただ、虫歯の穴を削って穴を埋めるだけでは、症状を治すだけで、病気を治したことにはなりません。
病院に通いながら、歯の詰め物が増えていかないように。
病院に通いながら、どんどん健康になっていく患者さんが増えるように。
「歯の健康が健康寿命を延ばすために必要なのか」を、誰にもわかりやすく伝えることができるのか?が、私の中のテーマです。
私は、友達が歯科衛生士として就職した歯科に、患者として通院している時に「歯科衛生士になろう」と思い、専門学校に行きました。
幼稚園生の頃、祖母に連れられて歯科医院に通院していたこと。
小学生になって、ひとりで歯科医院に行ったことを鮮明に覚えています。
「虫歯も歯周病も予防できる」と教えてくれる病院だったらよかったのに!と自分が思うからこそ、予防に取り組んでいるのだと思います。
予防は、被せ物の治療のオプションではなく、予防がすべての治療の土台です。
唾液量が少なくなった気がする。
結構、甘い物や炭酸飲料、ポテトチップが好き。
歯医者に行ってるけれど、虫歯がよくできるんだよね。
自分のお口を健康にしたい!と思っているけれど、どうしたらいいの?と思ったら、ぜひ質問して下さい。
2016.11.15
「トータルカリオロジー」・「ウィルキンス歯科衛生士の臨床」の翻訳された、西真紀子先生、スウェーデン・マルメ大学で、カリエスリスク評価ソフト「カリオグラム」の開発と研究をされているGunnel Hansei-Petersson先生の「本当の予防歯科を考える」1Day セミナーに参加してきました。
歯科先進国のスウェーデンでの取り組みや、疫学調査について学びました。
超高齢化社会を迎えるにあたり、健康なお口を保つことが健康寿命を延ばすためには必要です。
予防は特別なオプションではありません。
虫歯と歯周病の原因である細菌の量を減らし、患者さん自身でお口の中の環境を整えられるよう、当院ではお口の中の染め出しを行い、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスの使い方を確認させて頂きます。
「クリーニング」では、虫歯と歯周病の予防はできません。
当院では「歯を守れるメインテナンス」の勉強会を行いながら、どうしたら、患者さんの健康寿命を延ばすことができるのか?を考えながら予防を行っております。
西先生の次の翻訳書が楽しみです。
2016.10.31
理事長と日暮里の院長小倉先生の3人で、 鎌田先生の「新・予防セミナー」に参加しました。
鎌田先生が「どうして予防を行っているのか?」 「どうして家族予防を行っているのか?」 「0歳からの口腔育成の大切さ」についてご講演されているのを拝聴し、 『NHKプロフェッショナル 仕事の流儀』や『テレビ東京 カンブリア宮殿』にご出演された、山形県酒田市でご開業されている、日吉歯科診療所の熊谷崇先生のセミナーを初めて拝聴した時の気持ちが蘇ってきました。
「健康になりたい患者さん」のため、「地域の健康に貢献する役割を担う」ため、 当院ができることは何か?を改めて考えました。
虫歯も歯周病の細菌感染の病気ですので、家族での予防が必須です。 ご家族で通院されると、子供さんの隠れたリスク要因や、未来の予測が立てやすくなりますので、ぜひご家族でのご来院をお待ちしています。
2016.08.30
唾液が少なくなると、口臭の原因になるだけでなく、虫歯や歯周病になりやすくなります。
唾液は、下記のようなたくさんの働きを持っているのです。
(1) お口の粘膜を潤し、お口を滑らかに(潤滑作用・湿潤作用)
(2) 消化を助ける(消化作用)
(3) 飲み込みを助ける(咀嚼・嚥下作用)
(4) 生体を守る(生体防御のはたらき)
(5) 味覚
(6) お口の中を清潔に保つ(洗浄作用、自浄作用ともいう)
(7) お口の中のpHを一定に保つ(緩衝作用)
(8) 酸によって溶けた歯を修復します(再石灰化作用)
(SUNSTAR Mouth&Body PLAZAより)
唾液が少なくなる原因には、シェーグレン症候群、更年期障害、放射線治療、薬の副作用などがあります。
もし、なんとなく唾液が少ないのではないか?と思われたら、ご相談下さい。
2016.08.01
ネットサーフィンをしていたら、自分ゴト化とは何か。というおちまさとさんのブログを発見しました。
http://ameblo.jp/ochimasato/entry-12175718779.html
いつも診療の際に、レントゲン、写真、歯周病の検査表、唾液検査、実際に鏡でご自身の歯を見て頂いたりして、ご自分の歯の健康状態を知ってもらうことを行って「自分ゴト化」できるように心がけておりますが、今何も問題が起こっていなければ、未来の自分の健康状態を想像することは、なかなか難しいことですよね。
下の表は、2011年のPESIDENT ON LINEのリタイヤ前にしておけばよかった後悔の健康編です。
虫歯は、赤ちゃんがお腹の中にいる時から予防することが可能です。
虫歯のない子どもの頃から歯科に通院すれば、歯科は治療するところではなく、美容院やエステのように「歯をきれいにする場所」です。
学校歯科検診で虫歯がなかったお子さんも、一生自分の歯で食べていけるように、夏休みに歯科デビューをしてみませんか?
もちろん、「歯では苦労したことがない」という大人の方もお待ちしております。
2016.07.11
「歯が痛くなった時に歯科に通う」日本人と、「歯の健康を維持するために歯科に通う」スウェーデンやアメリカ人との、定期健診受診率と70歳時の残存歯数を比べたものです(サンスター調べ)。
世界の長寿国の日本人の70歳時の歯の数は、スウェーデン人とアメリカ人と比較すると半分以下という残念な結果であることがわかっています。
しかし、スウェーデンやアメリカと同じように、「歯の健康を維持するために歯科に通う」ことを選択すると、日本でも同じ結果になります(日吉歯科診療所調べ)。
歯を失うのは老化ではありません。
健康なうちから、歯を残すために歯科に通いましょう。
毎日のセルフケアの仕方も、検診の時に確認してもらって下さいね。
8020推進財団
「受けていますか歯科検診」
http://www.8020zaidan.or.jp/info/exam.html
2016.07.04
実は、大人のむし歯の80%はやり直しの治療です。
歯科検診で「虫歯があります。」と言われ歯科に行くと、削ってCRと呼ばれる、白いプラスチックや、インレーと呼ばれる部分的な銀歯に置き換わります。
治療が終わって「また、何かあったら来て下さい。」と言われて数年後に歯科に行くと、今度は神経を取る治療を行い、土台を作って、まるっと被せるFMCという被せ物に置き換わります。
しばらくすると、歯ぐきよりも下の部分に虫歯が広がってしまっていたり、土台から外れてきたり、歯が割れるというトラブルが起こり、残念ながら「抜歯」になるというのが歯の一生です。
一番よいのは、「虫歯が出来ないように、子供の頃から予防を行うこと」「問題が起こらないようにメインテナンスに定期的に通院すること」なのですが、再治療で保険治療の銀歯にするか?セラミックにするか?迷った場合は、セラミックをおすすめします。
セラミックは劣化することがないため、長く使うことができます。また、歯としっかり付くため取れることもほとんどない材料です。審美性にも優れ、金属を使わないために歯や歯茎などが黒くなることもなく、金属アレルギーにもなりません。(ただし強い力が加わると欠けることはあります。)
「予防」という観点から見ても、セラミックは、虫歯や歯周病の原因となるプラークが付きにくいのでおすすめしております。
当院でセラミック治療をした患者さんは、「舌で(セラミックを)触った時の感触が、ツルツルして気持ちよい」とみなさんおっしゃいます。
最後は抜歯まで行き着く「銀歯治療」の負の連鎖
http://www.news-postseven.com/archives/20160629_424622.html
2016.06.27
厚生労働省 e-ヘルスネットより
メインテナンスで来院される患者さんに、「虫歯はありませんか?」とよく聞かれるのですが、歯を失う原因は、虫歯だけではありません。 『歯周病』も、歯を失う原因の半分を占めています。 歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。
そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。
(臨床歯周病学会ホームページより)
虫歯も歯周病も、細菌の感染により起こる感染症ですので、予防することが可能です。 歯周病は、たくさんの原因と関連があることが研究でわかってきているので、症状を悪化させないことが健康寿命を延長する鍵となります。 歯周病向けの歯磨き粉やうがい薬を使っただけでは治らないので、気になる症状があった場合は、歯科へ来院して下さいね。
こちらもどうぞ参考にお読み下さい。
厚生労働省
e-ヘルスネット
歯周病
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth-summaries/h-03
PRESIDENT online 2015.5.31
歯の喪失2大原因引き起こす生活習慣
後悔しない「体のメンテナンス」
【3】虫歯と歯周病
http://president.jp/articles/-/15308